心地よい「住む」を創るために
M計画設計室 / 三井 武一
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Labo.Web Magazine#01
設計をはじめる前には必ず敷地を見に行きます。実際にその場所に立たないと分からない事がたくさんあります。交通量はどの程度なのか、隣の家の影がどういう風に影響してくるのか、あるいは窓の位置はどうなのか・・・
敷地の中に身を置くとインスピレーションが湧いてくることもよくあります。どういう風に建てると生活しやすい家になるのか、その答えは敷地にあるのかもしれません。
設計をはじめる前にはヒアリングを行います。打ち合わせにはご夫婦で参加いただいています。生活スタイルであるとか収納のこと、家事のこと等、こまかく話をしていきます。
話をしていると要望の中に矛盾が生じることもよくあります。ご夫婦の会話の中でどちらを優先していくかということが見えてきます。別のアプローチから提案することによって1+1が2にも3にもなることがよくあります。
使い勝手のいい家は生活が楽な家です。毎日の洗濯、料理、ゴミ出し、生活をする上で少しでも家事が楽に行えるように家事動線には気を使います。
また、動線計画のなかで特に難しいのが「目線」です。いろんな用途のことが重複して行われているのが住宅です。私の設計する住宅は、扉が開け放していても見たくないものを見えないように、そして使い勝手がいいように配慮するところからはじまります。
いくら素敵な空間ができあがっても、生活が見えすぎると台無しになってしまいますから。
Profile
1965年、香川県仲多度郡琴平町生まれ。
1985年香川職業訓練短期大学校建築科卒業。
矢上計画設計事務所、入江建築設計事務所勤務を経て、2000年設立。
現在に至る。
[所在地]高松市国分寺町新居2350-10
TEL. 087-874-8301
[受賞歴・その他]2004年F邸・住宅設計競技1位入選(香川県建築設計協同組合主催)
2007年瀬戸内海放送「styles」かがわの建築家とつくる家に出演
2008年香川県木造住宅・高齢化対応住宅コンクール 佳作
2015年四国化成空間デザインコンテスト グランプリ受賞
その他 香川県建築士会作品賞多数受賞