Presentation&Interview #07

Interview黒渕忍建築設計事務所 / 黒渕 忍インタビュー

• 日常が遊びになれば、家は人生を楽しむ場所になる。

  家はただ雨風をしのぐだけの箱ではありません。家族がリラックスできて、さらに日常をリゾートのように楽しくすることもできるはず。そう考えたのが「ULTRA遊ぶ家」です。長期の休みにわざわざ南の島へ行くのは、心から解放できるからではないでしょうか。その感覚を自分の家で感じられるようにしました。家の内で外で、また夏も冬も遊べる仕掛けと工夫がたくさんあります。人生を楽しむ家に暮らせば、家族の思い出が数え切れないほど生まれると思います。

  

• 遊び心を刺激するワクワク感が中にも外にも。

  家の中心となるのはリビングです。天井の高さは3m80cmで、南側はそのまま全面窓。圧倒的な開放感で家族を包んでくれます。天井高を利用したロフト空間は、きっとお子さまのお気に入りの場所になるでしょう。南側の軒の下にはアウトドアリビング的にデッキを配置。リビングと庭をつなぎ、空間にさらに広がりを感じさせてくれます。そして土間玄関には薪ストーブを設置しました。高気密高断熱の家だから、ストーブの輻射熱で家の中全体をあたためることができますし、ここでピザを焼けば料理も遊びになりますね。

  

• 家事の負担軽減や将来性までデザインしている。

  2階は2室の子ども部屋とフリースペースとなるファミリールームです。ファミリールームは木製ルーバーを通してリビングにつながっていて、遊んだり趣味に没頭していても、ゆるやかに家族とつながるようになっています。寝室を1階に持ってきたのは、将来、1階だけで安心して暮らせるようにするための備えです。また、家事を快適にするためにリビングの一角に畳コーナーを設けました。ここで洗濯物をたたんだら、そのまま隣のクローゼットにすぐ収納。暮らしの楽しさだけではなく、家事の利便性や将来性もデザインしています。

  

• フェアな価格と安心の施工管理。建築家は家作りのエージェントでもある。

  普段から心がけていることは、私の考えをお施主さんにわかりやすく伝えることです。完成してから「思っていたのと違う」とならないようにしたいのです。例えば平面図では理解しにくいので、できるだけ詳細なCGを作成してイメージを共有しています。また、料金面も明朗です。業者の方に相見積もりを取り、予算内で良い家が建てられるように段取りします。第三者としてきっちり施工管理も行うので、そういう意味では建築家は、家作りのエージェントでもあるのです。ゼロから考えるので多少時間はかかりますが、安心して家作りを進められます。